収穫のメジャー初先発初勝利 大谷の課題は「配球の工夫」
六回を3者凡退、リードを守ってベンチに戻ると、ソーシア監督からポンと肩をたたかれた。ナインとグータッチを交わしたり、ハグしたり。主砲のプホルスから言葉を掛けられると、笑みがこぼれた。
エンゼルスの大谷翔平(23)が1日(日本時間2日)、オークランドのアスレチックス戦にメジャー初先発。開幕戦に野手で先発出場した選手が、10試合以内に先発登板したのは1919年のベーブ・ルース以来となる。
メジャーでも二刀流を実現した大谷は6回、92球を投げて3安打3失点、6奪三振、1与四球。記念すべき試合で勝利投手になった。
オープン戦中は制球に苦しんだ。滑りやすいメジャー公認球と、傾斜がきつく硬いマウンドに対応できない。投げるたびに点を取られ、一時はマイナー降格をウワサされたりもした。
しかし、この日は、ここ1カ月間とは別人のような投球内容だった。ストレートの最速は160キロ。初回、3番オルソンへの初球と、四回、4番デービスへの6球目にマークした。ボールにしっかりと指がかかり、球威もあった。