収穫のメジャー初先発初勝利 大谷の課題は「配球の工夫」

公開日: 更新日:

 3連打で3点を失った二回は、ボールが真ん中に集まった。味方打線が2点を先制、その直後でリードを守ろうという意識があるいは指先の微妙な感覚を狂わせたのかもしれない。

■マウンド上での不安を一掃

 5番ジョイスに高めのストレートを左前に運ばれると、次打者ピスコティにも甘いストレートを右前打された。一、二塁とされ、続くチャプマンへの2球目、真ん中に入ったスライダーを左翼フェンスの向こう側へ放り込まれた。逆転3ランを浴びたが、打たれた安打はこの回の3本だけ。Jスポーツ解説者の三井浩二氏は、「メジャー公認球、マウンドへの対応に苦しんでいたオープン戦と比べて、格段に良くなっていた」とこう言った。

「スライダー、スプリットも低めに決まっていたし、直球も100マイル近くを記録していたので、きょうの投球を見る限り、マウンド上での不安は一掃したと思う。球威もあり、相手打者から空振りも取っていたので、日本ハムに所属した昨季までのいい時の大谷に近づいている。開幕前、多くの米メディアが大谷の実力を疑問視していましたが、本人は自分の投球をすれば、メジャーでも通用するという手応えをつかんだのではないか。依然として直球が抜ける場面もありましたが、致命的なものでもないし、四球はわずか1個と制球に苦しんでいたわけでもないので、気にすることはないでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動