エンゼルス大谷は苦戦必至 Rソックス打線は徹底“好球必打”
■「5失点は覚悟」とメジャー通
エンゼルス以上に優れているのは出塁率の高さと三振の少なさだ。出塁率3割4分9厘は30球団中2位(エンゼルスは3割4分4厘で3位)、92三振は30球団中3番目に少ない(エンゼルスの109三振は30球団中8番目)。
ボール球には手を出さず、カウントを取りにくる甘い球に狙いを絞って、コンパクトなスイングで仕留めにくる。スポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「レッドソックスは伝統的に選球眼のある選手が揃い、悪球にも手を出すフリースインガーが少ない。毎年、出塁率はリーグでも上位に入っており、質の高い打者が少なくありません。今季、打線が好調なのは新任のコーラ監督の方針もあって『好球必打』が徹底されているためでしょう。昨季は絶不調(打率2割4分2厘)だったH・ラミレスが復調したのも、チームとして狙い球を絞れているからだと思います。大谷にとって一筋縄でいく打線ではありません」
大谷がここまで2勝した相手は、いずれもアスレチックス。チーム三振数134は、30球団中9番目に多い数字。ボールになるスプリットや高めに抜けるストレートにも手を出してくれたが、レッドソックス打線はそうもいかない。