代打でも初安打 大谷の順調進化にエ軍主砲2人からの刺激
舞台は標高1600メートルの高地にあるクアーズフィールド。「マイルハイ」と呼ばれ、気圧が低いために打球がよく飛ぶ球場として知られる。とはいえ、試合前のフリー打撃で右翼スタンドの3階席まで飛ばす打者はメジャーでも珍しい。
打撃練習中に150メートル近い当たりを放ち、スタンドのファンの度肝を抜いた大谷翔平(23=エンゼルス)のことだ。
9日(日本時間10日)のロッキーズ戦は7―0と大量リードした八回に代打で登場。3番手右腕ポンダースに対し、フルカウントから7球目の変化球を中前にはじき返した。代打ではメジャー初安打を放った。
敵地デンバーのファンもうならせた大谷が、メジャーリーガーとして順調なスタートを切れたのは同僚2人の存在が大きい。
■「カーテンコールが先だろ!」
ひとりは2014年と16年の2度、ア・リーグMVPを獲得したマイク・トラウト(26)。もうひとりは日本時間5日に史上32人目の3000安打を達成したアルバート・プホルス(38)だ。