代打でも初安打 大谷の順調進化にエ軍主砲2人からの刺激
大谷はトラウトからはメジャーのしきたりを教えられた。
日本時間4月4日、本拠地のエンゼルスタジアムでメジャー1号本塁打を放った直後のこと。ベンチでナインに知らんぷりのイタズラをされたのは広く知られるが、その後、満面の笑みを浮かべる大谷を「スタンドのファンにあいさつをしてこいよ! カーテンコールに応えるのが先だろ」とうながしたのが、このトラウトだった。大谷は慌ててベンチ前に飛び出すと、ヘルメットを取って歓声に応えた。ベンチでトラウトからハグで祝福されたのはこの後だった。
印象的な活躍をした選手が一度、ベンチに戻った後、グラウンドに出て観客の声援に応えるのはメジャーのしきたりのようなもの。かつて松井秀喜がヤンキースタジアムでメジャー1号本塁打を放った直後、ベンチに戻ってきた松井にカーテンコールに応えるようにうながしたのは当時のトーリ監督だった。
大谷にしきたりを教えたトラウトは、いまやメジャーきってのスーパースター。ファンやマスコミへの対応、言動、振る舞いが秀逸で、だれもが若きチームリーダーと認める存在でもある。