代打でも初安打 大谷の順調進化にエ軍主砲2人からの刺激
そのトラウトがメジャーデビューした11年、リーダーとしての資質を見抜き、メジャーリーガーとしての振る舞いやしきたりを叩き込んだのは当時のチームリーダーのトリー・ハンター。9年連続ゴールドグラブを受賞した守備の名手で、かのバリー・ボンズの本塁打をもぎ捕ったことでも知られる。人格者でファンやメディアから絶大な支持を得ていた。
ハンターからトラウト、トラウトから大谷と、エンゼルスの良き伝統は受け継がれているのだ。
■3時間前から打ち込み
大谷はまた、プホルスからも多大な影響を受けている。オープン戦終盤、一本足からすり足へ。タイミングを取る際の右足の使い方は、プホルスの打法もヒントにした。
技術面以上に得るものが大きかったのは、プホルスの練習に取り組む姿勢だ。本拠地で午後7時開始のナイターがある場合、プホルスは昼すぎには球場入り。全体練習が始まる2~3時間前からガンガン打ち込んでいるのだ。現役最多本塁打のベテランが、だれよりも早く球場に来て打撃練習をする姿勢に大谷は感化されたという。