西野監督は長谷部をリベロで起用する3DFを試してほしい
ボランチで相手選手とマッチアップし、フィジカル勝負に持ち込まれると苦しいが、リベロでは持ち前のクレバーさを発揮。守備陣を統率しながらマイボールになったらスルスルッとポジションを上げ、攻撃の起点となっている。この役割を日本代表でも任せたい。
長谷部のリベロ起用には「不安定なプレーが多いCBをフォローすることでGKとの連係が良化する」という意味合いもある。現時点でCBのレギュラー候補は英サウサンプトンの吉田、浦和に所属する槙野だろうが、もし自分がゴールマウスを守っていたら、何度も「危なっかしい!」と叫びたくなるだろう。
2人ともポジショニングのミス、状況判断のミス、フィードのミスが多く、ストロングポイントである対人プレー、空中戦の強さを出し切れていない。長谷部が3バックの中央で絶妙なバランス感覚を生かし、吉田と槙野を「脇目もふらずに守り倒す」ことに専念させれば、日本代表の守備力は安定するだろう。
ロシアW杯の対戦相手は格上ばかり。劣勢が予想される。3バックを採用した場合、左サイドの長友、右サイドの酒井宏を加えた「5バック」で守る時間帯も多くなるだろう。この局面でも、リベロ長谷部の存在は心強い。ぜひ試してほしい。