7場所連続休場 心折れた横綱稀勢の里を待つ「進退」問題

公開日: 更新日:

 誰もが思っている通りになった。

 11日に行われた取組編成会議の直前に、横綱稀勢の里(31)が5月場所の休場を発表した。これで昨年の同場所から、横綱としては貴乃花(現親方)に並ぶ、史上最多の7場所連続休場となった。

 本来、稀勢の里は10日にも出場の可否を決めるはずだった。それが「病院に行って、考えさせてほしいと言っていた」(師匠の田子ノ浦親方)と、決断できず。悩んだ末の休場となったが、結論を先送りにしただけだ。

 本場所1週間前に風邪をひき、いまだに張りのない体を見てもわかるように、もはや和製横綱の緊張の糸はぷっつりと切れている。すっかり心が折れてしまったのではないか。

「次に出場した場所で覚悟を決める」と明言した以上、この体たらくでは出場イコール引退となりかねない。かといって1年間何もしていない横綱の更なる休場を許してくれるほど、横審やファンは寛容ではない。だからこそ、ぐずぐずと悩み、決断を引き延ばしていたのだろう。ケガをした直後ならまだしも、6場所休んでこれでは、見苦しいというか情けない限りだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に