土俵下で審判を担当…貴乃花親方“ヒラで出直し”も再起不能
平年寄に降格した貴乃花親方(45)が11日、取組編成会議に出席。13日の大相撲夏場所初日は土俵下で、序二段と十両などの審判を務めることになった。「以前にもやっていたし、つながりというか……」とは貴乃花親方。かつての自身と同じケガで7場所連続休場となった横綱稀勢の里には「治した方がいいし、焦らない方がいい」とエールを送った。
昨年の日馬富士暴行事件以来、協会執行部に対して刃を向け続けてきた貴乃花親方のスタンスが急変したのは、弟子の付け人に対する暴行が発覚してから。内閣府への告発状を取り下げ、一兵卒として出直すと年寄総会で頭を垂れ、「貴乃花」という一門の看板さえ下ろすと言った。夏場所では土俵下でヒラの審判を務めることになり、現役横綱の窮地を憂うコメントまで出した。
「殊勝な言動によって反省しているとアピールすることで、虎視眈々と再起を図っている」とはある親方だが、時すでに遅し、だ。
数々の執行部批判に加え、内閣府へ告発状を提出した行為は、他のすべての親方にとって自分たちの生活権を侵害するものに等しいと映っている。
「貴乃花親方の降格処分が決まる以前、親方衆から解雇すべきという声が出たのは彼らの偽らざる本音。連判状まで作ろうという動きがあったほどです。彼らの目の黒いうちは理事長どころか、理事への復帰もありませんよ」
とは前出の親方だ。