マリナーズ主砲は出場停止 筋肉増強剤“常習者”の5つの特徴
マリナーズの主砲ロビンソン・カノーが禁止薬物使用で80試合の出場停止処分を受けた。薬物検査で、筋肉増強剤の使用を隠すために使われる利尿剤の成分が検出されたためだ。カノーのような筋肉増強剤常習者には、いくつかの共通点や特徴がある。
■身近に常習者
カノーの兄弟分はメルキー・カブレラ(現インディアンス)である。同じドミニカ共和国出身で、ともにヤンキース育ち。現在もオフになるとドミニカで行動を共にすることが多い。このメルキー・カブレラは薬物汚染選手の代表格で2012年には筋肉増強剤の使用が発覚、50試合出場停止になったことがある。
この時は兄弟分のカノーも「やっているんじゃないか」と噂されたが、個人トレーナーの指導で検査避けの薬をしっかり服用し、ボロを出さなかった。
■過去の薬物事件の灰色選手
過去の薬物事件で「灰色」と目された選手が、数年後に陽性反応が出てお縄になることがある。
13年にフロリダのクリニック「バイオジェネシス」を舞台にした薬物汚染事件では、A・ロドリゲスら13選手が出場停止処分を受けたが、用心深いカノーは広報担当と称する女性を通じて購入していたためバレずに済んだ。そのカノーも、5年たって緊張感が薄れ、今回ボロを出す結果になった。