4連敗&借金1で交流戦へ…巨人によぎる昨季13連敗の悪夢
冒頭の門倉氏がこう言う。
「昨年までは打てない中でも巨人は投手陣がしっかりしていた。今年はチームの根幹が揺らいでいるわけで、いい傾向ではありません。近鉄時代や交流戦も経験があるボクの印象では、セのように9番に0割台の投手が入るか、パのようにDH制で3割打者が入るかで、投手が感じる重圧は天と地ほど違います。今年の西武打線は強力だし、パにはソフトバンクの柳田に代表されるように、しっかり振ってくる打者が多い。これがセとパの実力差となっているところがある。巨人の投手陣は外角が多い気がします。逃げてばかりでは、パの打者には通用しません」
門倉氏が指摘するように、巨人が浴びた12安打のうち、9本が真ん中から外角寄りだった。先発投手が試合をつくれない現状に高橋由伸監督は「何とかしないといけない」と歯切れが悪く、村田ヘッド兼バッテリーコーチも「野球にならない」とピシャリ。投手陣という生命線が揺らいでいる今季、打てずに13連敗を食らった昨季より、首脳陣の不安は大きいかもしれない。