内田前監督が握る“暗部” 日大ドン田中理事長と冷戦開始か
これだけの事件を起こしたのだから、本来、内田氏は「辞任」ではなく「解任」となるのが常識だ。
なにしろ、警視庁が捜査に入り、日大ブランドをおとしめた上、1人の学生の将来を奪ったに等しい状況だ。日大の教職員組合も、内田氏の常務理事など、全ての職の「解任」を求める書面を大学側に提出していた。なのに「大甘処分」となったのは、「解任」したくてもできなかったのだろうと囁かれている。
「週刊文春」最新号によると、5月21日、田中理事長が内田氏に常務理事の辞任を迫ったが、「俺を切るんですか」と開き直られたという。内田氏は田中理事長を守るため汚れ役を買ってきた過去があり、「(一部始終を)全て公にしますよ」と詰め寄ったというのだ。
つまり、内田氏を切れば田中理事長は「暗部」をバクロされてしまうというわけだ。
田中理事長は、6代目山口組の司忍組長とのツーショット写真が国会で問題視され、日大が発注した工事を請け負う建設会社から500万円超のリベートを受け取っていたことも、過去の報道で明らかになっている。田中理事長の最側近だった内田氏は、それらの実態について詳細に知っている可能性が高い。