7回9K好投も初勝利逃す 巨人ドラ1鍬原に抑え転向プラン
巨人のドラフト1位ルーキー鍬原拓也(22=中大)が昨7日の楽天戦で2度目の先発。三回に4番のウィーラーに逆転満塁本塁打を浴びるなど、7回100球を投げて5安打4失点。2戦目でのプロ初白星はお預けとなった(0勝1敗)。
その一方で前回は5回で7、この日は7回で9奪三振と、2試合で「東都のドクターK」といわれた持ち味は発揮した。
中大1年時から先発と救援でフル回転してきた。ある球団関係者は「三振が取れるので、先発だけではなく、リリーフの適性を見た上での外れ外れ1位指名でした」と明かす。
鍬原は入団時に「先発の方がやりたい。三振は格好いいので奪三振王、沢村賞を取りたい」とキッパリ先発一本宣言しているが、起用法を決めるのは、あくまで由伸監督ら首脳陣である。
指標は中大の先輩でもある沢村だ。同じドラ1で剛速球を武器に、1年目は174奪三振。巨人のドクターKだったが、先発として11勝11敗、10勝10敗、5勝10敗、5勝3敗で4年目を終えると、原前監督に「貯金をしていない」とリリーフ転向を命じられた。2016年にセーブ王。今季はセットアッパーとして勝利の方程式の一角を担っている。