楽天を悩ます深刻貧打…栗原打撃コーチ「技術以前の問題」
交流戦の最下位に沈む楽天が、また負けた。
10日の広島戦はゼロ封負け。貧打が深刻だ。
交流戦のチーム打率は12球団ワーストの.225。11試合で22得点の平均2点ではベンチも采配の振りようがない。
シーズン開幕直後から打線は低空飛行。4月末には高須打撃コーチと二軍の栗原打撃コーチを配置転換するテコ入れ策を断行したが、その効果は表れていない。
一軍に昇格した、その栗原コーチが言う。
「現役時代、自分が4番だったときは、勝負どころ、例えばランナーがたまった得点圏の場面では絶対に(走者を)かえすんだという気持ちや闘志を前面に出していたし、目的や意図を持って打席に立っていた。みんなそういうことを考えているのかなと」
栗原コーチは2000~15年まで広島に在籍。4番を張った。
「(16年の)日本シリーズで広島が日本ハムに敗れて日本一を逃した直後、(鈴木)誠也はマツダスタジアムの室内でずっとバットを振っていた。そういうことだと思う。強くなるには、打てるようになるには、他の人と違ったことをしないといけない。みんなと同じメニューや練習をしていても差はつかない。自信はすぐにつくものじゃないけど、打席では気持ちが技術以上の武器になる。練習は嘘をつかない。もちろん、うちでも早出練習はやっているけど、そういう意識がまだまだ足りないと思います」
やはり深刻だ。