メジャー選手の息の根を止める4つの「キャリアエンダー」
逆にツインズの守護神だったグレン・パーキンス、カブスのエース格だったマット・ガーザはこの「肩の関節唇断裂」がキャリアエンダーになった。2000年代にメジャーを代表する投手になると思われたマーク・マルダーとマーク・プライアーもこれがもとで短命に終わった。
■胸郭出口症候群
これは胸から腕に延びる血管や神経の束が鎖骨の周辺で圧迫され、腕や手指にしびれや痛みが生じる疾患で、球速が目に見えて落ちる。
ハイメ・ガルシア(ブルージェイズ)は1年近いブランクを経て何とか復帰できたが、レンジャーズの左のエースだったマット・ハリソン、レッドソックスの元エース、ジョシュ・ベケット、カージナルスの元エース、クリス・カーペンターはこれがキャリアエンダーになった。
このほか、脳震盪後症候群、膝の前十字靱帯断裂もキャリアエンダーとなりうる。
メジャー屈指の捕手だったジョー・マウアーは守備中にファウルチップが頭を直撃したことで、脳震盪後症候群のひとつの症状である、めまいに苦しむようになり、一塁手への転向を余儀なくされた。同じくメジャー屈指の捕手だったビクター・マルチネスは膝の前十字靱帯断裂によりDH専業になった。