本田に代わりチーム牽引 日本1次リーグMVPは長友で決まり
セネガル戦でも、攻撃の中心選手であるFWサル(レンヌ)を確実に封じながら、果敢な飛び出しからMF乾貴士の同点弾に絡んだ。
ポーランド戦にしても、対峙する右MFジエリンスキ(ナポリ)の突破を許さず、ナバウカ監督は「右MFでは厳しい」と判断したのだろう、後半からジエリンスキを“FWに移動して”FWレバンドフスキとの2トップにシステム変更を余儀なくさせた。
長友自身はポーランド戦の前、自信たっぷりにこう話していた。
「ジエリンスキとは、クラブ(前所属クラブのインテル)でも対戦している。彼には技もスピードもあるけどJu・クアドラードの時のようにしっかり連動しながら守る。やることは変わらない」
長友は、これまで数々の修羅場をくぐり抜けてきた。百戦錬磨のベテランだからこそ、自分自身を信頼しているからこそ出てきた言葉である。
ベテランは、だてに経験を積んでいるわけではない。決勝トーナメント1回戦ベルギー戦の長友に期待したい。
(元サッカーダイジェスト編集長・六川亨)