燕主砲バレ絶好調支える 名通訳“コンドウサン”の内助の功
気分屋の助っ人が好調だ。
ヤクルトのバレンティン(34)が、22日の中日戦で22号3ランを含む2安打4打点でチームの3連勝に貢献。22日現在、本塁打と打点(74)はいずれもリーグトップだ。
昨季最下位に沈んだヤクルトは、今季から野球が変わった。首脳陣の刷新に伴い、スモールベースボールへシフト。4番を任されているバレンティンもチームバッティングを義務付けられ、つなぐ姿勢、四球への意識、全力疾走などを求められるようになった。
それでもついついサボりがちになると、すかさずカツが入る。緩慢なプレーをやった翌日、練習中に宮本ヘッドに説教される場面もあった。勝つためのシビアな戦略と厳しい練習に、こう漏らすこともあった。
「カワダコーチ、ストレス。ミヤモトヘッド、ストレス」
そう言った後、バレンティンは笑顔でこう続けた。
「コンドウサン、ストレス(笑い)」
「コンドウサン」とは近藤通訳のこと。1997年に球団の通訳になると、ぺタジーニやラミレス(現DeNA監督)ら、ヤクルトを支えた助っ人たちの通訳を歴任。ムラっ気のある助っ人たちをうまく操縦してきた。