高校・大学生に完敗か 今年の社会人「ドラ1候補ゼロ」の声

公開日: 更新日:

「今年の社会人は不作を通り越して凶作だね」

 24日、大阪ガス(大阪市)の優勝で幕を閉じた都市対抗野球。ネット裏にいた在阪球団のあるスカウトがタメ息をつきながらこう言った。

 スカウトたちの話を総合すると、ドラフトで上位指名される可能性があるのは投手でホンダの斎藤友貴哉(23=右左)、日本通運の生田目翼(23=右右)、パナソニックの吉川峻平(23=右右)、野手は東京ガスの笹川晃平外野手(24=右右)くらいだという。

「斎藤と生田目は150キロを超す速球が武器だし、吉川は球速は140キロ台中盤ながら投手としてまとまっている。笹川は足と肩は十分だし、パンチ力もあるからね」(前出のスカウト)

 しかし、彼らが1位候補の12人に入るかといえば疑問だという。

「斎藤は細かいコントロールがないうえ、ここぞという場面でストレートがシュート回転して真ん中に入ってくる。生田目は故障が多く、好不調の波が大きい。吉川はツーシームやチェンジアップを投げるが、タテに変化する決め球がない。投手としての完成度で東洋大の上茶谷や甲斐野、日体大の松本らに劣る。笹川は変化球への対応に疑問符が付く。野手としての潜在能力は大阪桐蔭の根尾や藤原、立命館大の辰己の方が上です」とは在京球団のあるスカウト。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…