二軍大躍進も一軍大苦戦 阪神に「矢野監督待望論」急浮上
勝つには勝ったが、置かれている状況に変わりはない。
25日の広島戦、阪神は相手先発の九里を攻略し、6―3で勝利。広島戦の連敗を6、甲子園での連敗を5で止めた。
とはいえ、阪神は首位広島に10ゲームもの大差をつけられ、4位に低迷。この日のデイリースポーツでは、24日に甲子園で広島に1―3で敗れたことで、元監督の岡田彰布氏が「失敗覚悟、批判覚悟で仕掛けろ!!」と緊急提言を掲げた。攻撃の幅を広げ、少ないチャンスを生かせと金本監督(50)のベンチワークに注文をつけたのである。
ライバルのスコアラーはこんな指摘をする。
「阪神は時々バントをしたり、盗塁もしますが、基本的には『走者が出たら打ってかえす』という攻撃パターン。これがハマってこの日のように得点を重ねる試合もありますが、24日の広島ジョンソンのように良い投球をされると途端に苦しくなる。一発はリーグ最少(50本塁打)なのに、阪神の攻撃は淡泊で嫌らしさがない。広島のように粘って四球を取るとか、次の塁を積極的に狙おうという走塁意欲があまり感じられません。バッテリーの立場からすると、阪神戦は走者をあまり気にする必要がないので、打者との勝負に集中しやすい面はあります」