地元は必死に寄付金集め 金足農“想定外”快進撃の舞台側

公開日: 更新日:

 さる金足農野球部OBは「支出が当初の想定を超えている実情があります」と、こう続ける。

「監督やベンチ入り選手の交通費、宿泊費は主催者が負担してくれますが、生徒や吹奏楽の応援団の費用は寄付金で賄わないといけない。たとえば初戦はバス13台で生徒、教員ら400人以上が、片道13時間をかけて応援に駆け付け、試合が終わるとそのまま日帰りで帰省した。その移動費だけで、1500万円程度必要でした。11年前は約700万円だったバス代がここ10年、貸し切りツアーバスの事故が多発して法例が改正され、料金が高騰したことが影響しています」

 ただでさえ悲鳴を上げているところにもってきて、想定外の快進撃だ。

 17日の横浜との3回戦以降、応援団の宿泊代は数社の旅行会社を入札方式で選定し、極力抑えたという。しかも、一部を生徒が負担する形にしたが、それでも費用はバカにならない。現在、現地には約250人が滞在していて、生徒1人につき1泊当たり5000円とすると、準決勝の20日までの3泊分の宿泊代だけで375万円に上る。高校野球に詳しいスポーツライターの田尻賢誉氏が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭