実戦投球にメドも…大谷“二刀流復帰”は医療スタッフが阻む
エンゼルスに限ったことではないにしろ、メジャーのメディカルスタッフは選手の健康面に関して絶大な権限を与えられている。体に異常があれば、選手本人が出場できると訴えても、トレーナーが許可しなければ、監督は起用できない。これまで日本人選手の多くが、肩、肘の違和感、太ももの軽い張りなどでラインアップを外されたのは、メディカルスタッフが試合出場を認めなかったためだ。
大谷が目指す今季中の二刀流復帰を阻む可能性があるとすれば、そのメディカルスタッフに他ならない。
何しろ、今季のエンゼルスは、投手、野手とも故障者が続出。12日には先発左腕のスカッグスが左内転筋を痛めて今季2度目の故障者リスト(DL)入り。大谷を含む開幕時の先発ローテーション6人全てが離脱する異常事態である。
■ソーシア監督も細かい配慮が足りない
仮に大谷が今季中に投手として復帰したとして、故障が再発し、来季の開幕に間に合わなければ、チーム内の責任問題に発展する。
メディカルスタッフに加え、ナギー投手コーチが詰め腹を切らされるのは必至だ。