新たに靱帯損傷の大谷に肘の権威断言「手術焦る必要ない」
今季、二刀流起用が絶望的となってしまったソーシア監督は「今回投げられなくなってしまったことが、非常に残念だ。医療スタッフの助言を聞きながら進んでいく。この先を考えたら、いろいろとやらないといけないことがある」と手術は避けられないとの見通しを示した。
TJ手術を受けた場合、復帰までに投手なら1年以上、打者であれば半年を要する。いずれにしても長期離脱を強いられるだけに、大谷、球団とも慎重な姿勢を崩さないのは当然のことではある。
来季開幕から、打者先行で復帰するために、今すぐにでもメスを入れる選択肢もあるとはいえ、肘の専門医は大谷が早々と手術に踏み切ることに懐疑的だ。
「肘に痛みを抱えながら、2本も本塁打を放つなんて信じがたいことです」とは、慶友病院(群馬・館林市)でスポーツ医学センター長を務め、プロから小学生まで幅広い年代を診察する古島弘三医学博士。
「MRI検査の画像を見ていませんし、大谷選手の右肘を診察したわけではないので、断定はできませんが、手術を決断するのは時期尚早だと思います。復帰登板(2日のアストロズ戦)した際、右肘に痛みがあって降板したのであれば、手術の必要性が生じるかもしれません。仮に投球で痛みがあるのであれば、打撃でも患部に痛みが伴うはずです。打撃に支障がなく、DHとして出場できるのであれば、今季の残り試合に出場しながら患部の状態を確認して、様子を見るべきではないでしょうか」