二軍V4へM3も一軍は振るわず…巨人の“構造問題”をOBが指摘
巨人が強い。といっても二軍の話だ。
10日現在、68勝38敗2分け。2位のヤクルトに11ゲームもの大差をつけ、イースタン・リーグ4連覇への優勝マジックを「3」としている。
チームを引っ張るのは、プロ5年目の和田恋外野手(22)だ。打率.308(2位)、18本塁打(1位)、85打点(1位)でリーグ史上3人目の三冠王も夢ではない。打率.310でトップを走るのは、こちらも巨人の松原聖弥外野手(23)だ。投手陣も奮闘。大竹寛(35)と高田萌生(20)がリーグトップタイの9勝で並ぶ。
■活躍選手は一軍でチャンスなし
巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言う。
「二軍にそんなに有望株がいるのに、なぜ一軍は勝てないのか。普通は一、二軍の成績は連動しているもの。FA入団の大竹が二軍で最多勝といわれても笑ってしまいますが、残りの3選手は生え抜きの若手。しかし、一軍ではチャンスが与えられていません」
確かに高田は一軍で1試合に登板しただけ(1敗)。二軍で打ちまくる和田にしても、今季一軍デビューを果たし、プロ初安打を放ったものの、8打数1安打、わずか5試合で二軍落ちとなった。松原は7月に育成から支配下選手契約を結んだが、いまだ一軍からお呼びはかかっていない。