貴乃花が手にした5000万円 “9.25退職”にこだわった理由
貴乃花は現役引退時に特別功労金約1億3000万円と退職金約5000万円を手にしたといわれるが、今回は年寄としての退職金と功労金が対象になる。
退職金は年寄を10年務めると250万円、それ以上は1年につき40万円が支給される。これに委員1期(1年)につき15万円、理事1期(2年)につき70万円が加算される。 貴乃花が年寄として協会に勤務した期間を16年弱とすると、退職金の額は約880万円、これに功労金が加わる。
協会の退職金支給規定には「理事長、理事、監事、委員、主任の各役職に就いた年寄にして、特に本協会に功労のあった者に対しては、理事会の決議により、功労金を支給することができる」とある。
「功労金の金額はおそらく11月下旬の理事会、評議員会、臨時理事会で決まるんだろうが……」と、前出の親方がこう続ける。
「平成の大横綱といわれた現役時代ならともかく、年寄になってからの貴乃花は協会への功労どころか、執行部の足を思い切り引っ張った。日馬富士暴行事件以降の一連の言動や内閣府への告発状の問題では、弁護士まで動いたからね。カネも時間も労力もかなり使ったのは間違いない。我々、親方衆の中には『功労金があるとすれば、むしろマイナス。こっちがもらいたいくらい』という声もあるほど。ただ、八角理事長をはじめとする執行部はそうもいかないと考えているらしい。最後の番付編成会議の無断欠勤もおそらく、懲戒の対象にはしないだろう。退職金と功労金を合わせて4000万円とも5000万円ともいわれる額で落ち着くともっぱら。前例に従って、それなりの金額を払うことになるだろうね」