レ軍勝利投手イオバルディ スプリットは元同僚マー君直伝
ヤンキースでローテーションを担っていた右腕が、今では宿敵のエース格である。
16日(日本時間17日)のア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦(ヒューストン)に登板、6回2失点と好投し勝利投手となったレッドソックスのネーサン・イオバルディ(28)のことだ。
このイオバルディはヤンキースに加入した15年にローテーションに定着し、チームトップの14勝(3敗)をマーク。9月上旬に故障で離脱するまで安定した働きを見せたのは、同僚だった田中将大(29)の存在が大きかったという。
田中の持ち球であるスライダー、スプリットを間近で見て、触発されたのだろう。自分の球種に加えて投球の幅を広げるため、田中からスプリットの握りやリリースポイントの指導を受けた。ヤンキース移籍後に、結果を残すようになったのは、田中直伝のスプリットをマスターしたことも大きかった。
イオバルディは16年8月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、翌年は投げられないため、シーズン終了後に再契約を見送られた。今年5月にレイズでメジャー復帰を果たし、7月にはレッドソックスに移籍。先の地区シリーズでは古巣ヤンキース相手に7回1失点の好投で、5年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した。
古巣への意趣返しを果たせたのも、田中の教えのおかげか。