5試合で44失点 西武がCSで露呈した“イケイケ野球”の限界
10年ぶりの日本シリーズ進出の夢が断たれた。
21日、ソフトバンクに5―6で敗れた西武。シーズンでは6.5ゲームの大差をつけた2位球団に1勝しかできず、CS敗退が決まった。
試合後、左手で顔を覆い、号泣しながらセレモニーに臨んだ辻監督はソフトバンクとの差を振り返り、「(向こうは)中の投手が強いし、本当にタフ。そこはウチも改善していかないといけない」と敗因を分析。来季に向けてリリーフを含む投手陣の再建を口にした。
辻監督の言葉を借りるまでもなく、今季の西武は極端な「打高投低」。12球団トップの総得点792点を挙げ、1試合平均5点以上を叩き出した攻撃陣とは対照的に、チーム防御率4.24はリーグ最下位。CS5試合でも44失点だった。
■短期決戦での“弊害”が一挙に
しかし、西武の敗因は投壊だけか。10年前の2008年、日本一メンバーだった捕手の炭谷は、当時と今季の打線を比べてこう話す。
「10年前は接戦をきっちりものにしていた。今季は『ウソやろ?』って勝ち方が多い」