吉田輝星“一本釣り”画策か 西武だけ調査書未提出のウラ側
1週間後のドラフトでぶっ千切りの1番人気になりそうな根尾昂(大阪桐蔭)に比べ、「ひょっとしたら入札はゼロ、外れ1位かもしれない」という声すら出始めたのが吉田輝星(金足農)だ。
10日にプロ入りを表明したものの、かつて「好きな球団」と秋波を送られた巨人だけでなく、地元の楽天も根尾を指名しそうな気配。甲子園準優勝右腕という実績、実力もさることながら、人気、知名度ともに抜けた存在なのに、意外にも“人気薄”なのだ。
金足農には11球団から調査書が届いているという。ほぼ全球団が吉田に興味を持っているにもかかわらず、1位指名を公言する球団がないのはなぜか。本当に「外れ1位候補」なのか。
「クサいのは西武さ」と、セ・リーグのあるスカウトがこう言った。
「12球団で唯一、西武だけが調査書を出していないというんだな。あの松坂を取ったときも調査書を出さなかったそうだし、調査書を出さないからといって、指名できないということはない。逆に調査書を出さないことによって、他球団に『西武は吉田に興味がない、あくまでも大学生や社会人の即戦力投手が欲しい』と思ってもらいたいんじゃないか。それに西武は改めて調査書を出す必要がないくらい、担当スカウトが金足農に食い込んでいる。当初、進学予定だった八戸学院大とは秋山を獲得するなどして太いパイプがあるし、担当スカウトはかなり早い時期から他球団に『吉田はいい投手ですが、進学ですよ』と吹聴してた。夏の甲子園で全国区の選手になったけど、それ以前は西武が囲っているんじゃないかともっぱらだったからね」