吉田輝星なぜか“人気薄”も…投手No.1の高評価は変わらず
すっかり影が薄くなってしまった甲子園のヒーローといえば、吉田輝星(金足農)だろう。
複数球団の競合どころか、西武の一本釣り、あるいは外れ1位じゃないか――と言われている。少なくとも、ドラフト前日の24日の時点で、吉田の1位指名を公言した球団はない。
だからといって、吉田の実力に疑問符がついたわけではない。
在京球団のスカウトは「大学生、社会人の即戦力候補を含めて、今年のナンバーワン投手です」と、こう続ける。
「MAX152キロの直球はもとより、吉田の武器は打者の手元で伸びるキレのよいストレート。さらにスライダーやチェンジアップをはじめとした数種類の変化球の精度も申し分ない。甲子園では制球に苦しんだ印象があるが、普段はもっとまとまっている。フォームが安定しているので、ボールがバラけないのも魅力。フィールディングにも長けており、プロでもすぐに順応できるでしょう」
元横浜高校野球部長の小倉清一郎氏は、日刊ゲンダイの連載「鬼の秘伝書」で、吉田のスタミナに注目している。