ソフトB上林&広島誠也の活躍で 株を上げた“育ての親”とは
ソフトバンクの上林誠知(23)が三回に先制2ランを放った。この2死まで広島先発・野村に無安打に抑えられていたが、9番・甲斐が初安打を放つと、続く上林が甘いスライダーを右翼席中段へ叩き込んだ。
上林はお立ち台で表情を変えずにこう言った。
「低めは長所。楽勝で(スタンドへ)行くと思った」
第1戦は6タコ4三振に終わり、第2戦のスタメンから外された。ここまで12打数1安打と苦しんだが、値千金の一発となった。
高卒2年目に「打撃を学びたい」と同僚の内川聖一(36)に弟子入り。自主トレに同行するようになって4年が経った。今季は打率・270、22本塁打。師匠からは「自分が引退する時は背番号1を引き継いでほしい」と後継者に指名されている。
上林と同じ理由で2016、17年に内川に弟子入りしているのは、広島の4番・鈴木誠也(24)だ。
この日は四回に左中間へソロを放ち、2打席連発の第3戦に続き、シリーズ3本目の本塁打。早くも球団最多タイ(6人目)となった。