巨人“台湾の大王”王柏融スルーは広島FA丸取り自信の表れ
西武の渡辺久信球団本部SD兼編成部長は13日、台湾プロ野球のラミゴでプレーする王柏融外野手(25)の獲得を見送ると明言した。
王は2016、17年と2年連続で打率4割をマーク。今季は.351で「台湾の大王」の異名がある。今オフ、ポスティングでの海外移籍を球団から容認され、「日本でプレーできたら」と話していた。
西武は台湾出身の選手が多く、渡辺SDも現地に赴いて視察するなど、移籍先の有力候補に挙げられたこともあったが、これで可能性が消滅した。
今年に入って現地視察するなど同じく熱心だった巨人も、原辰徳監督(60)が先月末に「結構いい選手だけど、うちは取らない」と明言。これは、獲得に動いているFA権を行使した広島・丸佳浩外野手(29)とリンクする。王とは同じ外野手、同じ左打者、同じアベレージヒッター。タイプが同じなのだ。
5年ぶりのリーグ優勝奪回を目指す巨人にとって、外野は補強ポイントである。昨オフ、17年に中日で本塁打王に輝いたゲレーロ(31)を獲得したものの、期待外れに終わった。陽岱鋼(31)は移籍から2年連続で故障離脱。長野(33)はスタメン落ちが増え、打率・290ながら全盛期の安定感はない。ベテランの亀井(36)は外野陣で唯一、規定打席に達したものの、最後は息切れ。軒並み30代が並ぶ外野陣に、確約されたレギュラーは皆無だ。