僕が救われたラミレスさんの口グセ “Today is a new day”
DeNAのラミレス監督はよく、「Today is a new day」という言葉を使っていました。1日ごとに新鮮な気持ちで臨み、プレーに全力を尽くす、という思いが込められたこの言葉、10年ほど前にも聞いたことがあります。
プロ3年目の2007年。僕は開幕直後に全く打てない時期が続きました。4月5日の試合の第1打席で安打を放ってから、11試合連続無安打。そして21日の中日戦でついに打率が1割を切ります。
スコアボードの.095という数字に愕然としました。二度と打てないのではないか……。長いトンネルの出口は見えませんでした。
翌22日、クラブハウスに到着すると、ヤクルトでチームメートだったラミレスさんから声をかけられました。わざわざ僕のために、部屋まで押さえてくれていました。そして、通訳さんを交えながら、こんな話をしてくれたのです。
「最近結果が出ていないのは、みんなが知っている。俺も若い時にそういう経験はしたよ。でも俺は、次の試合では常に新しい気持ちで臨んでいた。『Today is a new day』だ」