パワハラ問題塚原夫妻処分なし 女子体操メダルへの影響は
日本体操協会は10日、16年リオ五輪女子代表の宮川紗江(19)に対するパワハラ行為が認められなかったとして、塚原光男副会長(70)と塚原千恵子女子強化本部長(71)に科していた一時職務停止を解除したと発表。同夫妻の処分も見送り千恵子氏の強化本部長続投も決まった。
臨時理事会では、強化体制の刷新を求める意見も出たそうだが、強化本部長の首をすげ替えたところで、女子体操が20年東京五輪でメダルを量産するとは限らない。
体操日本代表の選手は、日頃から、所属クラブや大学のコーチの指導を受けている。コーチは五輪や世界選手権にも帯同するため、団体競技とは異なり、個人競技の体操では監督に相当する強化本部長の役割は皆無に等しいのだ。
塚原夫妻は来年6月の任期満了をもって退任する意向を明かしている。東京五輪は新体制で臨むことになるが、女子代表が劇的に強くなることはなさそうだ。