錦織圭に優勝チャンスあり 29歳で全豪初Vのアガシがお手本
4大大会、五輪シングルス、ツアーファイナルのすべてを制したアンドレ・アガシが、現役晩年に得意としていたのが14日開幕の全豪オープンだった。
29歳で臨んだ2000年を皮切りに、01、03年に優勝。ちなみに02年は欠場だった。
「アガシはシーズンのピークを年末ではなく、年明けの全豪にずらすことで“終活”に成功したのです。オフ明け、シーズンの開幕ともいえる全豪オープンは、選手によって準備にかなりの差があります。最近こそ価値は上がっていますが、90年代までは他のグランドスラム3大会と比べて格下に見られていたという側面もある。季節や地理的な変化に、欧米の強豪たちはいまひとつ、気持ちも乗り切れないのではないか」とはスポーツライターの武田薫氏。
要するに全盛期を過ぎていたアガシは、トップクラスの選手が本腰を入れる前の全豪に照準を合わせたことが奏功したというのだ。
そこへいくと昨年暮れに29歳になった錦織圭にとっても、今回の全豪はチャンスではないか。