イチローは米殿堂入り確実も…“球団と態度”が満票のネック
米野球殿堂入り選手が22日(日本時間23日)に発表され、通算652セーブの最多記録を持つマリアーノ・リベラ(49=ヤンキース)が史上初の満票で選ばれた。同殿堂は引退後5年を経過した選手が候補となり、リベラは資格取得1年目で、投票した全米野球記者協会(BBWAA)全425人の支持を得た。
日本人選手で殿堂入りを有力視されるのはマリナーズのイチロー(45)だ。10年連続の200安打、ゴールドグラブ賞受賞など実績は十分。リベラ同様、1年目から選出される可能性はあるか。
「殿堂入りに必要とされる75%の得票数は確実にクリアすると思う。ただ、スモールマーケットのシアトルを本拠地とし、番記者も少ないチームでプレーしたことがイチローの足かせになりかねません。現役時代にはメジャーを代表するDHといわれたE・マルティネスが今回、10年目にして選ばれたのも、所属球団がマリナーズだったことが一因とみられています」(スポーツライター・友成那智氏)
イチロー本人の振る舞いも米国人記者の投票に影響しそうだ。今でこそ、報道陣に愛想よく対応しているが、全盛期は不遜な態度を取ることも珍しくなかった。クラブハウスでは、シアトルのベテラン記者の取材ですら、背を向けて応対していたほどだ。当時のマリナーズを取材した記者によるイチローの印象は決していいとは言えない。
1年目で選出されても、リベラのように満票とはいきそうにない。