カタールに完敗アジア杯V逸 森保Jの“戦犯”と今後の課題
カタール戦1―3の完敗劇は、指揮官の責任が大きいということだ。
■またしても修正力が足りず
もちろん森保監督だけに責を負わせるワケにはいかない。
メキシコ五輪で得点王の釜本邦茂氏が「今大会はMF堂安のプレーに注目したのだが……」とさらに続ける。
「右サイドから中に切れ込んでシュートを狙うのもいいが、研究されてしまって相手に囲まれ、そこでボールをロストしてカウンターの起点にされたり、ボールの出しどころを失ってバックパスというシーンが、大会初戦から目立った。ロシアW杯後に日本の攻撃のキーパーソンに指名され、それなりの結果を残してきたが、買いかぶり過ぎていたかも知れない。彼自身、アジアの大会で通用しなかった部分、改善すべき点を分析して反省材料にしてもらいたい」
開幕戦から現地で取材活動を続けた元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏は「せっかく準決勝のイラン戦で最高の戦いを見せてくれたのに……」と言葉を続けた。
「どうして決勝で最低の試合をやってしまったのか? まったく腑に落ちません。森保監督は『相手は3DFで来ると思った』と試合後の記者会見で話したが、カタールがより引き気味の完全5DFで臨んできた時、ベンチにも選手にも<修正力>が足りなかった。これからの森保ジャパンの大きな課題です」