育成ドラ4が支配下登録 G坂本工に課せられる“払拭”の重責
「プロは普通、周囲に弱みは見せたくないもの。ましてや育成という立場。自分から送球が苦手、イップスなんです、とはなかなか言いにくい。いつクビと言われるか分からないからです。でも、プロのコーチの目はごまかせない、と懐に入ってくる。マジメで勉強熱心というだけじゃなく、素直だから、みんなが『勝たせたい』と思うタイプなんです」
このオフ巨人は、FAで丸や炭谷を獲得するなど大補強を敢行。その代償として、内海や長野といった選手会長まで務めた功労者を“放出”するはめになった。球団にはファンからの批判が数多く届いているそうだ。
「そのことで巨人のスカウトが高校や大学などに挨拶に出向くたび、『巨人さんはちゃんと育ててくれるんですか? 使ってくれるんですか?』と監督に言われたり、行く先々でも逆風にさらされているようです」(チーム関係者)
持ち場はリリーフ。勝ちパターンなど重要なポジションに割って入り、活躍することで、「巨人は補強だけでなく、育成もやっている」とアピールできる。年俸420万円の「育成の星」は、そんな重要な役割も背負っている。