相撲協会“裏金顧問”訴え棄却どころか損害賠償請求が倍以上
自らの訴えを棄却されたどころか、損害賠償請求されている金額が倍以上に膨らんだのが「裏金顧問」こと相撲協会元顧問の小林慶彦氏(63)だ。
小林氏は「不当に解雇された」と協会職員としての地位確認を求めていたものの、2月6日に1審に続いて東京高裁も請求を棄却。最高裁への上告手続きを取らなかったため、3月1日に相撲協会勝訴の高裁判決が確定した。
なにしろ、小林氏の持つ採用辞令は、小林元顧問か、小林元顧問の指示を受けた者によって偽造されたものと裁判所に判断されたほど。悪質な手口まで明らかになったうえ、協会から訴えられている損害賠償請求の金額も当初の1億6500万円から3億8650万円に膨れ上がった。小林氏はパチンコメーカーとの契約を巡って仲介業者から1700万円の裏金、国技館改修工事の受注会社から8000万円を受け取ったりしていたため、協会から訴えられていたが、損害賠償請求の金額が倍以上に膨らんだのは、協会にとってのさらなる損害が明らかになったということだろう。
「小林元顧問はすでに裁判所から債券、預金、ベンツまで差し押さえられたと聞いている。北の湖前理事長の庇護のもと、自分にたてついたり意に沿わない職員を追い出すなどやりたい放題。約4年間で協会から8500万円を超す報酬を得ながら、なおかつ裏金までフトコロに入れていたわけでしょう。その報いだよ」とはある親方。
自業自得だ。