中日ドラ1根尾 “電撃お試し”一軍昇格 球団GOサインの思惑
■15日にも二軍へ再合流
中日ファンと地元マスコミはさぞかし驚いたことだろう。ドラフト1位の根尾昂(18=大阪桐蔭)が13日に急きょ一軍へ昇格。この日、ナゴヤドームで行われる阪神戦に出場することになったからだ。
ベンチスタートとなった根尾は試合直前の円陣で声出しを担当。「締まっていこうぜ!」と声を張り上げた。七回から遊撃守備に入り、八回に先頭打者として打席へ向かうと、この日一番の大歓声を浴びた。
快速右腕・石崎の150キロ超のストレートを2球続けて見逃し、いきなり追い込まれた。3球目のスライダーは何とかバットに当てたが、4球目の外角チェンジアップにバットが空を切り、一軍初打席は空振り三振に終わった。九回の守備では木浪の打球をファンブルする場面もあったが、2つのゴロをさばいた。
「素晴らしい経験でした。試合の流れをつくれるようなプレーができれば。経験を明日へつなげたい」
試合後、根尾は充実感のある表情でこう話した。