中日ドラ1根尾はVIP待遇 首脳陣は一挙手一投足に右往左往
10日、教育リーグの阪神戦にスタメン出場した中日の根尾昂(18)。2打席とも左飛に終わり、実戦初安打はお預けとなった。
新人合同自主トレ中に痛めた右ふくらはぎの影響もあって、球団は根尾をVIP待遇。実戦で初めて守備に就いたこの日、五回裏に雨が強まってグラウンドコンディションが悪化すると、首脳陣がすかさずストップをかけ、ベンチに引っ込めた。
実戦デビューの9日は開門前から観客が殺到し、試合前に満員札止め。すると、ファンと接触して右肩を痛めた「松坂事件」の教訓か、混乱を避けるため根尾だけを別ルートで球場入りさせた。
注目ルーキーの一挙手一投足に、球団は常に肝を冷やしている。さる6日、シート打撃で登板した育成助っ人ブリトーが制球を乱し、根尾の足元にワンバウンドの球を投げただけで周囲は騒然となった。
8日にはオリックスのドラフト1位ルーキー、太田椋がソフトバンクの千賀から死球を食らって右手を骨折、全治3カ月の重傷を負った。
もし根尾に何かトラブルが生じれば、場合によっては首脳陣の責任問題に発展しかねない雲行き。根尾の周囲はこの先も神経をすり減らす毎日が続きそうだ。