中日ドラ1根尾はVIP待遇 首脳陣は一挙手一投足に右往左往

公開日: 更新日:

 10日、教育リーグの阪神戦にスタメン出場した中日根尾昂(18)。2打席とも左飛に終わり、実戦初安打はお預けとなった。

 新人合同自主トレ中に痛めた右ふくらはぎの影響もあって、球団は根尾をVIP待遇。実戦で初めて守備に就いたこの日、五回裏に雨が強まってグラウンドコンディションが悪化すると、首脳陣がすかさずストップをかけ、ベンチに引っ込めた。

 実戦デビューの9日は開門前から観客が殺到し、試合前に満員札止め。すると、ファンと接触して右肩を痛めた「松坂事件」の教訓か、混乱を避けるため根尾だけを別ルートで球場入りさせた。

 注目ルーキーの一挙手一投足に、球団は常に肝を冷やしている。さる6日、シート打撃で登板した育成助っ人ブリトーが制球を乱し、根尾の足元にワンバウンドの球を投げただけで周囲は騒然となった。

 8日にはオリックスドラフト1位ルーキー、太田椋ソフトバンクの千賀から死球を食らって右手を骨折、全治3カ月の重傷を負った。

 もし根尾に何かトラブルが生じれば、場合によっては首脳陣の責任問題に発展しかねない雲行き。根尾の周囲はこの先も神経をすり減らす毎日が続きそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…