7年ぶり日本凱旋 イチローが日本球界でプレーする可能性は
「下半身から始動し、上半身と連動して球をバットに乗せるのが全盛期のイチローの打撃でした。きょうの状態を見る限り、上半身と下半身が逆になっており、上体が力んで手首が早く返ってしまっていた。手だけでこねているから、当然、バットも振れていません。去年の5月に選手登録を外れてから、1年近く実戦から遠ざかった。狂いが生じた打撃の感覚を取り戻すには時間が必要とはいえ、チームは待ってくれないでしょう。今のイチローではメジャーでプレーするのは難しいと言わざるを得ません」
アスレチックスとの開幕2連戦が終われば、イチローの去就が、米メディアを賑わせる可能性は高い。
■商売に必要なピース
イチローは昨年の5月3日、マリナーズの特別アドバイザーに就任したが、今後、同職に戻るとは限らない。
本人の希望は背番号と同じ51歳まで現役でプレーすることだし、マリナーズにしてもこのままイチローにユニホームを着せておくメリットはほとんどないからだ。「すべては今回の日本開幕をにらんでのことでしたから」と、西海岸のマスコミ関係者がこう言った。