指導者に興味なしイチローにオリックス「オーナー」就任案
■実現ならプロ野球界初
メジャーリーグでは球団オーナーになった元選手が何人かいる。かつてヤンキースのスーパースターだったデレク・ジーター(44)は、17年オフからマーリンズのCEO(最高経営責任者)。メジャー通算324勝の殿堂入り右腕ノーラン・ライアン(72)も、3年間ほど古巣・レンジャーズのCEOを務めた。メジャーリーガーではないが元NBAのスター選手だったマジック・ジョンソン(59)は、12年にドジャースを買収した投資家グループに参加、共同オーナーになった。
日本のプロ野球界ではソフトバンクの王貞治球団会長(78)や、日本ハムの球団社長を務めた三原脩らが球団幹部だが、経営そのものにタッチしたわけではない。オーナー職は親会社の幹部が務めるケースが圧倒的だ。仮に元選手のイチローがオリックスの球団オーナーに就任すれば、日本のプロ野球界ではもちろん初めて。人と同じことをするのが嫌で、先駆者になりたいイチローにとってはうってつけだ。
オリックスは昨年まで4年連続Bクラス。96年に日本一になって以来、リーグ優勝の経験すらない。昨年の観客動員数162万5365人は12球団ワーストだ。