ギュネシ監督が分析「日本の民族性はサッカーにプラス」
2002年6月18日のトルコ戦。トルシエ監督率いる日本代表は、W杯初の16強入りを果たしたが、0―1で敗れて8強の壁を破れなかった。日本の前に立ちはだかった敵将シェノール・ギュネシ監督は「厳しい試合だった。日本には(MF三都主)アレサンドロだっけ。ブラジル系の帰化選手が1人いてFKがうまかった」と具体的に選手名まで挙げるほど、歴史的一戦を克明に記憶していた。
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「ミヤギでの日本戦は本当に厳しい試合だった。日本は良いチームで、ほんの少しトルコに運が向いていただけだと思うよ。その後、韓国とも3位決定戦で戦い、勝利した。両開催国を倒して3位になれたのはいい思い出だね」とトルコの名将は感慨深げに語ってくれた。
02年大会から日本は5大会連続W杯出場を果たし、18年ロシア大会ではベルギーを追い詰めて8強入り寸前に迫った。
その成長ぶりをギュネシ監督は前向きに評価するものの、「日本はもっと強くなると期待していた」とこう続けた。
「FCソウルを率いていた07年に、FC東京と練習試合をしたことがある。スタジアム(国立競技場)の芝はじゅうたんのように美しく、試合の質も高かった。選手たちは才能があって、俊敏で技術も高かった。だからこそ日本代表はもう一段上に行くと思っていたんだ」と12年前の出来事を述懐する。