4カード連続負け越し…広島ボロボロの裏に深刻“新井ロス”
「新井さんは(鈴木)誠也、菊池涼ら主力に限らず、さまざまな選手にことあるごとにアドバイスを送り、食事にも連れていった。現役選手ならではの説得力があったし、人間性も慕われていた。昨年9月のDeNA戦、誠也が3三振していた試合でリリーフの三上を迎えると、新井さんはベンチで誠也を呼び、三上の得意球であるスライダー対策を伝えた。すると誠也は三塁打を打った。こういった類いの話は山ほどある。人一倍、声を出してムードを盛り上げてもいた。諦めない野球が徹底され、終盤に強い『逆転のカープ』がつくられた。新井不在を選手一人一人が埋めていくしかないが、選手たちも存在の大きさを身に染みて感じているそうです」
新井氏が引退を決意した際、球団は再三にわたって慰留していた。「新井ロス」の代償はあまりにも大きい。