パ球団トレード打診も…阪神は藤浪を“飼い殺し”にするのか
■放出するには絶好のタイミング
藤浪のトレード話はこれまで何度も取り沙汰されてきた。だが、阪神は昨年、西武へトレードした榎田(2010年ドラフト1位)が11勝を挙げて優勝に貢献した一方で、17年ぶりの最下位で赤っ恥をかいた。藤浪は榎田と同じドラ1で、持っている能力は球界屈指。「そんな選手が外に出て活躍されたら困ると、ファンやマスコミの目を気にしている」(他球団の編成担当)そうだ。
しかし、今季も阪神は貧打と投壊は深刻で、5位に低迷。昨16日のヤクルト戦もガルシアが3試合連続となる7失点でKOされ、敗れた。先発で安定感があるのはオリックスからFAで獲得した西くらい。「そんな状況ではますます藤浪を出せない」との見方はあるものの、前出の阪神OBは「そんなことはない」と、こう指摘する。
「藤浪の二軍戦の登板は未定。香田投手コーチは『本人からいけます、というのを待ちたい』と言っている。自主性に任せていると言えば聞こえはいいが、首脳陣はもはや戦力として計算に入れていません。横手投げを試すなどいろいろと手を尽くしたものの、状態は上向かず、フロントも現場もお手上げ状態。二軍は目下、13勝5敗2分けで首位を快走している。一軍で活躍できるかどうかは別にしても、藤浪より一軍で投げさせたい選手はゴロゴロいる。藤浪の位置づけは彼らよりも下です」