大谷翔平がフリー打撃再開 5.7実戦復帰は「打球速度」次第
■昨季平均は149キロでメジャー11位
チームは大谷の復帰の目安を定めているという。中でも、指揮官やGMが重視しているのは打球の力強さ。オースマス監督は「(復帰の目安は)スイングスピード、打球速度も考慮する必要がある」と言う。
MLBのデータ解析プログラム「スタッツキャスト」によれば、昨季の大谷の打球速度はは9月13日のマリナーズ戦で遊ゴロに倒れた際に記録した183キロが最速だった。平均149キロはメジャー11位にランクされ、1位のヤンキース・ジャッジ(152キロ)、2位のマリナーズ・クルーズ(151キロ=現ツインズ)ら、メジャーを代表する長距離砲と比べても遜色なかった。
指揮官は具体的な数字は明かしていないものの、大谷の打球速度が安定した上で、復帰のゴーサインを出すとみられる。フリー打撃、ライブBPの内容は大きな指標になる。
チームは開幕から投打の歯車がかみ合わず、8勝11敗の勝率4割2分1厘で、首位アストロズとは4・5ゲーム差のア・リーグ西地区最下位に低迷。就任1年目のオースマス監督は、大谷の完全復活を首を長くして待っているに違いない。