全仏5年連続16強も…錦織圭“3回戦で4時間半”に見えた限界
トーナメントの序盤から格下相手に接戦が続いて、強豪と対戦する以前に体力を使い果たしてしまう。肝心な上位との対戦では実力の半分も出し切れないまま姿を消す――。
4大メジャーどころかマスターズ1000すら勝てない錦織圭(29=世界ランク7位)の、そんな戦いぶりを象徴したのが、31日に行われた全仏オープン3回戦、ラスロ・ジェレ(同32位=セルビア)との一戦だった。
第1セットを6―4で先取。第2セットも4―1とリードして連取したいところなのに、ここからタイブレークに持ち込まれ、このセットを落としてしまう。勝敗は第5セットまでもつれた末、0―3からの逆転勝利だった。
格下相手の3回戦で4時間26分の激戦を制した錦織は、試合が終わった瞬間、両手を高々と突き上げてガッツポーズをつくった。これで全仏は5年連続の16強入りとはいえ、目標はあくまでもマスターズ1000や4大メジャーを勝つことだろう。
次の4回戦はブノワ・ぺール(同38位=フランス)。ここを勝つと準々決勝以降は間違いなく強豪との対戦になる。しかし、例によってそれ以前にガス欠になってしまうのではないか。