巨人熾烈な4番争い 正念場の岡本を“恐怖の2番”坂本脅かす
「原監督も第49代4番。これまで打順はいろいろ変更しても開幕前に『4番はコロコロ代えたくない』『争わせることはしない』と明言していたが、打率が2割5分を切った岡本の4番に固執する気はないでしょう。何のためらいもなく前言を撤回するのが原監督ですから」(球界関係者)
その座を脅かすのは「恐怖の2番」坂本勇人(30)である。前日のサヨナラ打に続き、この日は2発で全打点を叩き出した。「自分でもびっくりするぐらいホームランが出ているので素直にうれしい」と白い歯を見せれば、原監督も「レベルの高いところで戦っている。僕の領域ではないくらい高い領域。今年の特徴はグラウンドを広く、距離も(長く)使えている」と賛辞を惜しまなかった。
これでリーグトップの19本塁打、同トップタイの41打点、同3位の打率.340、同2位の長打率.641。打撃各部門で軒並み上位の成績を残しており、いつ4番に指名されてもおかしくない状態だ。原監督の第2次政権最終年となった2015年には「第82代」として48試合ほど4番を任されたこともある。
4日から苦手とする交流戦が開幕する。岡本の「第89代」の座は、風前のともしびとなっている。