比嘉真美子スタミナ切れ5位 “最終日の崩れ癖”全米女子でも
【全米女子オープン】最終日
初日の「貯金」が効いた。
通算6アンダーの比嘉真美子(25)。首位に1打差3位発進で、1977年「全米女子プロ」の樋口久子以来、42年ぶりのメジャー優勝が期待されたが通算3アンダー、5位タイに終わった。
パットに苦しんだ一日だった。3番でボギー先行も、一時は比嘉を含めて7人が5アンダーでトップに並ぶ大混戦になった。しかし、この日の比嘉はパットでスムーズにヘッドが出ない。6番ではピン左20メートルから3パット。8番も合わせるようなパットで1.5メートルが入らず、前半だけで3オーバー。
バックナインも10番で落とし、11番はピン左1.2メートルのバーディーパットを決められずガックリうなだれた。14番、16番で取り返すも42年ぶりの「頂点」には届かなかった。優勝は比嘉と同組のイ・ジョンウン6(23=韓国)。スコアは通算6アンダーだった。
会場はフラットで樹木が少ない。フェアウエーが広く、ラフも短くカットされていた。暑さと強い風、目に癖のあるバミューダ芝の硬いグリーンを考慮したUSGA(全米ゴルフ協会)が、全米女子OPらしからぬセッティングにしたため日本人でも上位を狙えるチャンスがあった。実際比嘉は初日、面白いようにパットを決めて6アンダーの単独トップに立ったが、2日目、3日目はイーブンパーでスコアを伸ばせず、最終日は3オーバー。パット数は初日から27、29、30、33と日を追うごとに悪くなった。