“卒検”炎上も昇格と先発決定 日ハムの勝算と輝星の心技体
技術的な裏付けがあるだけではない。精神面や体力面も一軍で通用するという。別のOBがこう言った。
「特に体力面は二軍の首脳陣のお墨付き。肩肘の酷使さえ避ければ、年間通じて一軍でやれるだけの体力があるとの報告が一軍に上がっている。何しろ金足農のトレーニングはハンパじゃない。特に冬場のトレーニングは過酷で、都会の野球学校よりはるかに厳しいそうですから。精神面も秀逸です。実戦が始まった当初は結果が出なかったが、そのたびに自分で課題をあぶり出し、ひとつずつクリアしていった。結果が出なくても落ち込むことはないし、ハードルが高ければ高いほどファイトが湧く性格なのです。それに一日も早く一軍に上がるのが目標と公言するように、一軍の日の当たる場所でこそ力を発揮するタイプ。昨夏の甲子園でも大観衆の注目を浴び、マスコミに騒がれるようになるにつれて、ボールのキレはよくなり、パフォーマンスも上がりましたからね」
吉田の12日の登板に注目だ。