森保Jは1トップに永井タイプのFWを選択肢に加えるべきだ
しかし、エルサルバドル戦ではFW永井がDFの背後のスペースを執拗に狙い続け、下がって受けては積極的にドリブルを仕掛け、その繰り返しの延長線上に1点目、2点目があった。
森保日本代表ではドイツのFW大迫が、1トップのレギュラーに君臨している。万能型のFW大迫が、代表レギュラーFWということに異論はないが、1トップは大迫タイプに限る――という考え方に偏りがちである。
そこでエルサルバドル戦2ゴールのFW永井である。50メートル5秒8の俊足ぶりがフォーカスされがちだが、正直に言って50メートルを何秒で走ろうが、個人的には興味はない。
サッカーに重要なのはここぞ! という局面でピュッと素早く抜け出せるスピードであり、そのスピードを殺さないでフィニッシュに持ち込めるか――に他ならない。
エルサルバドル戦のFW永井は、前線からの守備をきちんとこなし、味方がボールを持つと縦を突く攻撃を引き出す動きを見せたり、DFの裏を狙う作業を繰り返すことで攻撃がより活性化されていった。2列目のMF南野やMF堂安とのコンビネーションも悪くなかった。1トップに「永井タイプのFW」という選択肢を加えるべきだ。
(構成・日刊ゲンダイ編集部)